草津 最古級の大型鍋鋳造跡確認

http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20200313/2060004405.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

草津市にある飛鳥時代末期の遺跡から大型の鍋などを鋳造していた国内で最も古い部類の痕跡が見つかり、
専門家は、「鍋などは寺院や役所で使われていたとみられ、都のあった奈良に運ばれていたのではないか」
としています。

鋳造跡が見つかったのは、草津市で2年前から調査が行われている飛鳥時代終わりから
奈良時代はじめごろの大規模な遺跡、黒土遺跡です。
草津市教育委員会によりますと、遺跡からは金属を流し込んで鍋や釜を作っていたことがわかる
3か所の鋳型の跡や、金属を溶かした際にできる破片を捨てる穴などが見つかりました。

鋳型の跡の1つは鋳型の底の部分が残っていて、直径1メートル以上ある
大型の鍋などが作られていたとみられるということです。
飛鳥時代末期に大型の鍋などを作っていた鋳造跡が見つかった遺跡はほとんどなく、
今回の例は最も古い部類のものだということです。

草津市歴史文化財課の岡田雅人副参事は「大鍋や大釜は当時、寺院や役所で使われていた記録がある。
地の利を生かし、都のあった奈良に運ばれていたのではないか」と話していました。

草津市では、現地説明会については新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、当面、開催を見送ることにしています。

03/13 17:49