2020年03月12日 15時20分

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ステーキや焼肉といった肉料理が好きな人は多いはずですが、近年では「畜産業が強力な温室効果ガスであるメタンガスを大量に放出しており、地球温暖化を加速させている」という問題点が指摘されており、地球温暖化を止めるには肉や乳製品の消費を抑えるべきという主張もされています。そこで人々の注目を集めているのが、植物ベースの素材で作られた「人工肉」であり、Novameatという企業は「3Dプリンターでステーキのような人工肉を出力する」システムを開発しています。

スペインのバルセロナでバイオエンジニアとして働いていたGuiseppe Scionti氏は、3Dプリンターを使いた組織や臓器の再生について研究している最中に、「3Dプリンターを使って人工肉を作ることができるのではないか」と考えたとのこと。2018年にScionti氏はNovameatを立ち上げ、「植物由来の成分を細い穴から押し出し、極薄の筋肉繊維に似た層を形成する」という技術の特許を取得しました。

既存の人工肉業界が注目していたのは、ハンバーガーのパティやハンバーグに使用するミンチ状の人工肉であり、記事作成時点でもミンチ状の人工肉は高いクオリティを誇っています。その一方で、肉をそのままカットしたステーキ状の人工肉については、食感や外見をリアルに再現することが困難だったそうです。

しかし、Scionti氏は植物ベースの成分を非常に細い繊維状に出力する技術を開発することで、動物本来の肉に近い食感や外見を再現したとのこと。Scionti氏は「私たちは植物ベースのステーキが実際のビーフステーキの食感と外観を合わせ持つように、植物ベースの素材をマイクロサイズの繊維として押し出しています」とコメント。Novameatを支援する投資家のChris Kerr氏は、植物ベースの人工肉の世界には分厚いステーキや魚の切り身は存在していないと指摘し、肉の繊維が感じられる人工肉は消費者にとって大きなセールスポイントになり得ると考えています。
https://gigazine.net/news/20200312-3d-printed-alternative-meat/
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