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FRB緊急利下げでもコロナショックはまだ続く
ついにFRBはこれで「お手上げ状態」になった
2020年03月16日
松本 英毅 : NY在住コモディティトレーダー


現地時間の3月15日夕方遅く、米連邦公開市場委員会(FOMC)は緊急会合を開き、政策金利であるFF金利誘導目標を1%(100ベーシスポイント)引き下げ、年ゼロ%〜0.25%とすることを決定した。

3月3日に0.5%引き下げたのに続いての緊急利下げとなった。同時に量的緩和策(QE)も再開、今後数カ月の間に米国債を少なくとも5000億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を2000億ドルそれぞれ購入する方針も明らかにした。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大や、それに伴う世界的な景気減速に対する懸念が高まる一方となる中、先手を打って金融緩和を進め、市場に安心感を与えようとする狙いがあると思われる。

短期金利市場はすでに1%ポイントの利下げをほぼ100%織り込んでいたこともあり、利下げそのものはサプライズではなかった。だが、もともと今週17-18日に予定されていたFOMCの定例会合を前倒ししてあえて緊急利下げを行ったことは、サプライズといわざるを得ない。
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