今後30年以内に7割から8割の確率で発生するとされている南海トラフ巨大地震。県内でも佐伯市で最大約14メートルの津波が襲って来ると予想されていて、対策が急がれます。
 そこでキーワードとなるのが「半割れ」です。南海トラフで予想されている震源域では、仮に東側で大地震が起きた場合、西側でも新たな地震が起こる状態になることを半割れといいます。
 国は、去年3月、地震による津波で30分以内に30センチ以上の浸水が予想される地域では、新たな地震に備えるため、1週間の事前避難が必要としています。事前避難を呼び掛ける地区を、きょう、県が発表しました。こちら佐伯市鶴見地区、米水津地区、蒲江地区、合わせて3カ所の沿岸部が対象となります。今後は、佐伯市が地元住民らと話合い、要介護者らの避難方法や、避難所の選定などが必要になります。県は、半割れにより発生することが予想される後発の地震に対応するため、事前避難の地区を発表しました。県内では、佐伯市鶴見地区、米水津地区、蒲江地区合わせて3カ所の沿岸部で、地震による津波で、30分以内に30センチ以上の浸水が予想されています。
 なぜ、1週間にも及ぶ、事前の避難が必要なのでしょうか。仮に震源が日本列島の東側の場合、西側では1週間以内に、さらに大きな地震が発生する可能性があります。対象地区が設置された理由は、要介護者や高齢者などは発災後に行動を始めても避難が間に合わないからです。対象地区がある佐伯市では、来月以降、住民に対して、避難の理解を深めるため、説明会を開催するとしています。
 しかし、新型コロナウイルスの影響で屋内に大勢の住民を集められないことから、各地区の代表者のみに説明することも検討しています。佐伯市は今後、必要な備蓄や避難所の選定など県と話合いを進め、市内の地区ごとでガイドラインの作成にあたる方針です。
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