茂木敏充外相とイタリアのディマイオ外相は18日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り電話で約25分間協議し、感染症対策で得られた教訓や知見を共有していくことなどで一致した。来週に予定する主要7カ国(G7)の外相によるテレビ会議で対策を議論し協力することを申し合わせた。

両外相はそれぞれの取り組みを説明し、水際対策をとる上で関係国間の協調や情報共有が重要であるとの認識を確認した。治療薬やワクチンの開発で各国の官民の取り組みを強化し、共同開発も模索する方針で一致した。両国の国民の安全確保に関する協力でも合意した。

日本の外務省によると、茂木氏は感染が広がっているイタリアの国民に連帯の意を示した。ディマイオ氏はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のイタリア人の乗員・乗客への日本の支援に謝意を示し、「日本の取り組みは他国にとって模範となっている」と述べた。

2020/3/18 20:52
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56966070Y0A310C2PP8000/