https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200319/k10012339091000.html


EU 運輸関連企業に財政支援検討へ 人の移動制限で苦境
2020年3月19日 6時24分新型コロナウイルス

EU=ヨーロッパ連合は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う急激な需要の落ち込みで、航空会社など運輸に関わる域内の企業が苦境に陥っていることを受け、臨時の閣僚会議を開いて対応を協議し、企業に対する財政支援などを検討していくことで一致しました。

EU域内では新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、各国が入国を制限したり国内の人の移動を大幅に減らす措置を始めていることから、運輸に関連する需要が極端に落ち込んでいます。

とりわけ、航空会社は国際線、国内線ともに減便や運航停止に追い込まれるなど厳しい経営を迫られています。

これを受けてEUの27か国は18日、テレビ会議による緊急の運輸相会議を開き対応を協議しました。

その結果、各国は航空会社などの運輸関連企業が事業を継続できるよう、財政支援などを検討していくことで一致しました。

会議後に発表した声明では「各企業がこの難局を乗り切れるよう解決策を見いだすのが重要だ」として、感染拡大を防ぐための措置がかえって経済を圧迫しないよう対応していくとしています。

また現在、EU域内では各国が移動を制限した結果、物流にも混乱が生じていて医療用品や生活物資の供給が滞ることも懸念されるため、EUは各国に対し輸送トラックなどに対する優先レーンを設けることなどを求めました。