関西電力の幹部らが福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受け取った問題を再調査していた第三者委員会(委員長・但木敬一元検事総長)が調査報告書をまとめ、2020年3月14日に公表した。

電力会社が原子力発電所を構えた地元に対するさまざまな「工作」については、これまで断片的には明らかになっていたが、これほど詳細に調査して公表した事例は、おそらく初めてだろう。しかも、その電力会社の役職員を赤子の手をひねるかのように手なずけた地元有力者が、関電の原発関連工事の発注にとどまらず、社内人事まで介入していた経緯が浮き彫りになった。

きっかけとなったのは「フナクイムシ」
報告書は元助役と関電がズブズブの関係になったきっかけとして、1985年に運転を開始した高浜原発3、4号機のトラブル処理を挙げた。稼働中の原発は大量の温排水を海に放出しており、高浜3、4号機付近の海水温が上昇した結果、木を食べる二枚貝のフナクイムシが異常繁殖。地元の港湾会社が設けた貯木場の木材を食い荒らして、関電との間にトラブルが生じていた。

こうした、稼働後に判明した不利益を追加で補償すると際限が無くなるため、電力会社は補償という形は避けたい。そこで港湾会社が原発周辺に保有していた土地を関電が割高に購入する体裁にしたが、その金額で折り合わず、高浜町役場の助役として高浜3、4号機の増設に手腕を振るった森山氏に関電が交渉を任せたのだ。

以降ソースにて
https://www.j-cast.com/2020/03/21382663.html?p=all
関電はなぜ、元助役の暗躍許したか 第三者委報告から見えた「ズブズブ」の実情
2020/3/21 17:00



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https://news.yahoo.co.jp/byline/ishikawakeiko/20200317-00167977/
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https://dot.asahi.com/wa/2019100700100.html
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