【ニューヨーク=高橋そら】新型コロナウイルスの感染者数が21日、世界全体で30万人を超えた。欧州や米国を中心に感染拡大ペースが加速し、168カ国・地域以上に広がっている。各国政府や自治体は相次いで外出禁止などの強制措置を発動したが、病床や医療関係者の不足など課題は山積している。収束の時期は不透明だ。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米東部時間21日午後5時30分(日本時間22日午前6時30分)時点で、世界の感染者数は30万3180人となった。発生源だった中国以外の感染が全体の7割を突破し、欧州や米国で急速にウイルスが拡散している様子が浮き彫りとなった。中国以外ではイタリアが5万3578人と最多で、スペイン(2万5374人)、米国(2万4148人)が続く。米国はドイツやイランの感染者数を上回った。

「検査の増加により感染者数が増えている」(ニューヨーク州のクオモ知事)面もあるが、医薬品や病床、医療関係者の人手不足は今後、各地で深刻化する恐れがある。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57079990S0A320C2000000/
2020/3/22 7:03