米首都ワシントンに春の訪れを告げる桜が見頃を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、桜の名所として知られるポトマック川に隣接する池、タイダルベイスン沿いの桜並木も21日、週末にもかかわらず花見客は少なく、にぎわいに欠けた。

 ワシントンや近隣の州でも感染者が増え、桜並木の管理団体は感染拡大の防止を理由に「花見に来ないで」と呼び掛けている。

 ワシントンの桜は1912年に東京から贈られた苗木が発祥。例年3〜4月には約150万人が訪れるが、この日はゆったりと観賞できるほどの人出しかなく、観光客らは満開の桜に見入っていた。

 恒例の「全米桜祭り」も21日の開会式を含め、3月中の全行事が中止に。主催団体によると、27年に始まった桜祭りの行事が中止されるのは第2次大戦中を除けば異例という。(共同)

2020.3.22 11:19
https://www.sankei.com/world/news/200322/wor2003220016-n1.html
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