【3月21日 Xinhua News】中国国家博物館はこのほど、山西省(Shanxi)南部で昨年得られた考古学上の重要な新発見の内容を公表した。考古研究者は西呉壁遺跡で夏王朝末期に銅を製錬する燃料を作るために用いた木炭窯と、商(殷<いん>)王朝初期に銅製錬炉の建設時に行われた儀式で埋められた人間のいけにえを発見した。

同遺跡は山西省運城市(Yuncheng)絳県(Jiang)西呉壁村(Xiwubi)の南に位置し、中条山の北約6キロの地点にある。中国国家博物館や山西省考古研究所、運城市文物保護研究所からなる合同調査チームが2018〜19年に大規模な発掘調査を実施した。今回の調査では夏・商王朝の中心地に近接する地域で初めて銅製錬遺跡を発掘し、中国冶金(やきん)考古学の空白を埋めることができた。

西呉壁遺跡では夏王朝末期から商王朝初期にかけての遺構が約70万平方メートルにわたり分布している。銅製錬遺構はうち10万平方メートルに集中して分布していた。

2019年の調査で考古研究者は1組の夏王朝末期の木炭窯を発見した。中央は竪穴式の作業場で、北、西、南の3面にほぼ円形の木炭窯室があった。東側は通路とみられる。

中国国家博物館の戴向明(Dai Xiangming)研究員は「銅製錬で出た廃棄物から木炭が見つかり、さらに今回の木炭窯が発見されたことは、当時の先住民が木炭で銅を製錬していたことを示している」と述べた。

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https://www.afpbb.com/articles/-/3273881