*統一まであと567時間

朝鮮日報日本語版3/24(火) 11:20配信
ソウル市長「礼拝に参加した信徒も罰金最大300万ウォン」、プロテスタント団体は反発「教会にだけ厳しい尺度」

 今月22日、日曜礼拝を強行したサラン第一教会(ソウル市城北区長位洞)に対し、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が23日、礼拝など一切の活動ができないようにする集会禁止行政命令を発動した。これに違反した場合、信徒個々人にも最大で300万ウォン(約26万円)の罰金を支払わせるとした。丁世均(チョン・セギュン)首相もこの日、同教会に対し集会禁止命令など法的な措置が必要との見方を示した。

 朴市長はサラン第一教会に対し、行政命令発動の事実を発表し「集会禁止行政命令が発動している来月5日まで、これに違反すれば個々人に300万ウォン以下の罰金と共に、感染者が発生すれば感染者と接触者全員に対して治療費の一切と防疫費も請求する」と述べた。

 朴市長はサラン第一教会を名指ししたが、22日にはこの教会以外にも281の教会で礼拝が行われた。クァンリム教会(江南区)、ヨンセ中央教会(九老区)、イムマヌエル教会(松坡区)など大型教会8カ所もこれに含まれる。サラン第一教会は文在寅(ムン・ジェイン)下野汎(はん)国民闘争本部を率いるチョン・グァンフン氏(拘束)が牧師を務めている。ソウル市は他の教会に対しても市が定めた方針を順守しない場合、同一の措置を取ることができるとの考えを示した。このように複数の集団施設の中で教会だけを狙い撃ちした制裁について「政治論理が介入した決定」「憲法が保障した宗教の自由を侵害している」との指摘も出ている。

 法曹界の一部は「朴市長はこの条項を無理に適用し、憲法が定める宗教の自由を侵害する恐れがある」と指摘する。「韓半島の人権と統一のための弁護士の集まり」のイ・ホン副会長は「憲法上、宗教の自由には信仰の自由、礼拝に参加する自由も含まれているため、団体長が祭礼を禁止・制限する感染病予防法の条項と衝突する側面がある」とした上で「感染法の適用は特に慎重にならねばならない」とコメントした。

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