南日本新聞社によると、江戸時代の薩摩藩士、長沢鼎(ながさわ かなえ、本名:磯永彦輔、1852年2月20日(嘉永5年2月1日)-1934年(昭和9年)3月1日)の印鑑を発見したとの事だ。

 長沢鼎は、江戸時代の薩摩藩士であり、13歳の時に藩の命令によって英国へ留学、
後にカリフォルニアへ渡米し、カリフォルニア大学デービス校の教授に醸造技術を学ぶなど研究を続け、現地で高級ワインを育て上げた。
フランスには特約店を設け、苗木を輸入するなど、商才にも長けていた人物である。

 その長沢鼎の印鑑を、サンフランシスコ在住の子孫が、からいちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館に寄贈したとの事である。
南日本新聞社によると、《“同市が24日発表した。英国から米国に渡り現地で没した長沢が、日本人としてのアイデンティティーを持ち続けていたことをうかがわせる。”》と報道。

 はたして、如何なる時に押印してきたのか、色々と気になる所である。
若干、13歳で藩命により海外へ渡り、その鬼才を発揮した長沢鼎が、生涯日本人として生きていた側面を想起させる収蔵品となる事だろうと思わされる。

https://373news.com/_photo/2020/03/20200324D234813-OptimizedCNTS2020032402230-20200324234804-1.jpg

〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E6%BE%A4%E9%BC%8E
【参考記事:西日本新聞】
https://373news.com/_news/?storyid=117433