JR四国「最大の危機的状況だ」
03月30日 13時55分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200330/8020007224.html

JR四国の半井真司社長は、今月に入ってから切符や定期券の販売による収入が、去年の半分以下に落ち込んだことを明らかにし、「発足以来、最大の危機的状況だ」という認識を示しました。

半井社長は30日の定例会見で、今月に入ってから26日までの切符や定期券の販売による収入が、速報値で12億8700万円と、去年の同じ時期の46%まで落ち込んだことを明らかにしました。

特に、外国人観光客向けの周遊切符の売り上げは、去年の同じ時期の5%にまで落ち込んだということです。

また、今月は高速バスの利用実績も去年の同じ時期の44%に落ち込んだほか、四国で展開している5つのホテルの客室稼働率が4割から6割ほどにとどまったということです。

半井社長は「新型コロナウイルスについては、今後の見通しがまったく立たない。先がよめないという意味で会社発足以来最大の危機的状況だ」という見解を示し、来月18日にデビューする予定だった新しい観光列車、「志国土佐時代の夜明けのものがたり」などの観光列車を来月いっぱい運休すると発表しました。

一方で、利用客の減少に伴って今月24日から運休や部分運休をしていた列車あわせて39本については、普通列車は来月6日、特急は来月11日からそれぞれ通常運行するとしています。