https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/04/03/20200403ddm012040169000p/8.jpg?1
 東京電力福島第1原発にたまり続ける汚染処理水の処分方法を決めるため、政府は6日、福島市内で業界団体など関係者から意見を聞く会合を開く。その後も、福島県内外で複数回開催。有識者による政府の小委員会がまとめた「海洋放出」「大気放出」の2案に加え、風評対策を具体的にどう説明するのかが焦点になる。

 タンクの汚染処理水は現在、約120万トン。その量は東京ドームの容積に匹敵する。タンクは2020年末に計137万トン分まで増設される計画だが、それでも22年夏ごろに満水になる見通し。そのため、有識者小委は今年2月に「現実的な選択肢」として海または大気への放出案を示しつつ、海洋放出の優位性を強調する報告書をまとめた。

 ただ、国の担当者が3月12日、福島県の浪江町議会に報告書の内容などを説明すると、議会側は「反対意見はずっと同じなのに説明の内容が一向に具体化しない」と反発。佐々木恵寿議長は「(タンクの容量を理由に)時間切れを狙っているのでは、と疑心暗鬼にもなっている」と地元の心情を代弁した。17日には海洋放出の反対を全会一致で決議した。


https://mainichi.jp/articles/20200403/ddm/012/040/098000c
福島第1原発事故 処理水、風評対策焦点 福島で意見聴取へ
会員限定有料記事 毎日新聞2020年4月3日 東京朝刊


参考記事)
https://diamond.jp/articles/-/78547
おいしすぎる原子力利権と100%「玉虫色決着」になる有識者会議のしくみ

https://webronza.asahi.com/science/themes/2913091700003.html
安倍首相「アンダーコントロール」のウソ