滋賀刑務所(大津市大平)などは3日、滋賀刑務所の刑務所業務について、2022年3月末で業務を停止し、現刑務所の敷地内に拘置所を新設する方針を明らかにした。

 滋賀刑務所総務部によると、一九六一年に建てられた現在の滋賀刑務所の建物が老朽化していることや、全国的に受刑者が減少して所内に空きが生じていることによる措置という。

 滋賀刑務所は全敷地面積七万五千六百平方メートル。犯罪傾向が少なく、刑期が十年未満の男子受刑者が入所しており、内部の拘置所区画には、判決が確定する前の男女の被告が入所している。定員は受刑者と被告を合わせて七百六人で、入所者数は定員の約73%にあたる五百十五人(一日現在)。うち九割が受刑者という。

 刑務所機能の廃止方針は、昨年七月に法務省が決定した。廃止後は、所内にある刑務作業を行う施設などが廃止され、受刑者たちは別の刑務所などへ移送される見通し。

 滋賀刑務所の担当者は「建物の建て替えや受刑者の移送については、刑務所機能の廃止へ向けた計画を策定する中、具体的に詰めていく」と話している。

2020年4月4日
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