天然フグの2018年の水揚げ量が3日までに農林水産省から発表され、市町村別では輪島市が342トンで2年連続7度目となる日本一となり、志賀町が322トンで3位に入った。輪島市は2連覇を追い風に天然フグ「輪島ふぐ」のブランド化促進や出荷体制の強化に取り組む。



 3月に農水省が公表した18年の市町村別魚種別漁獲量で、ふぐ類は輪島が2位の島根県浜田市を18トン上回った。



 輪島港にはマフグをはじめ、ゴマフグやトラフグなど豊富な種類の天然フグが水揚げされる。輪島市は11年から5年連続で1位を記録。16年は浜田市に首位を明け渡し、2位となったが、17年に日本一を奪還していた。



 輪島市は「天然ふぐ漁獲量日本一 輪島」と記された懸垂幕や、のぼりを掲げ、輪島ふぐ料理を提供する飲食店や宿泊施設の情報発信に努めている。輪島ふぐを発信する団体「能登半島・輪島わのしま食楽部」がメニュー開発に取り組む。



 さらに県漁協輪島支所は6月までに、輪島市光浦町の水産加工施設で市の補助を得て、フグの冷水機器を1台増強する。現在、1日1トン前後を処理しているが、漁獲量の増加で処理能力が限界となっており、設備を増強してフグの身の出荷体制を強化する。



 市の担当者は「輪島ふぐのブランド化をさらに進めたい」と話した。

2020/04/05 01:51
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