「ウサギの島」として知られる大久野島(広島県竹原市忠海町)の人気の高まりを受けて昨年後半に開設された定期便が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、減便や運行停止に追い込まれている。
12月に就航した竹原港(同市港町)間の航路と、10月に運行を始めたJR広島駅(広島市南区)とをバスとフェリーで結ぶ便。
関係者は「観光客が増える春の利用増に期待していたのだが…」と頭を抱える。

2日から減便に踏み切ったのは竹原港からの航路。運航するバンカー・サプライ(広島市南区)によると、昨年12月14日の運航開始から平日に6往復、
土日祝日に7、8往復していたが、コロナの影響による利用の落ち込みは激しく、今年3月10日から一時運休を余儀なくされた。
4月2日からは事前予約制に切り替えるが、1日4往復ほどに減ると見込む。

新航路のため滑り出しは苦戦気味で、2月末までの乗客数は1日平均で20人弱。採算ラインの50人を下回っていた。
3月以降、口コミでの知名度アップや春の観光シーズンに期待していたが、感染拡大がくじく形となった。

島へ向かう竹原市内の定期航路は、忠海港(忠海中町)からのルートに続き二つ目。市内の主要観光地、町並み保存地区(本町)との回遊性を高めることも期待されていた。
横山恭治社長(65)は「生活航路ではないので、状況が好転しないなら運航停止もあり得る。
コロナが早く終息してほしい」と願う。

中国ジェイアールバス(広島市南区)は昨年10月から毎週火・金曜に、JR広島駅発着、忠海港経由の定期観光バスを走らせていた。
広島市を訪れた外国人観光客から「ウサギ島」についての問い合わせが増えたのがきっかけ。
町並み保存地区にも立ち寄る。

当初は乗客がゼロの日もあったが、徐々に利用が増えつつあった。
そのさなか、感染拡大の影響で広島市への観光客が激減。
余波を受けて3月上旬から運行をストップしている。

同社は「広島市への観光客を竹原に誘うルート。
まずは広島の集客の回復を待ち、再開時には旅行代理店への売り込みなどを進めたい」とする。

竹原市産業振興課の国川昭治課長は「春の観光シーズンにウイルスの影響が出たのは痛い。
せっかくの新路線が定着できるよう、終息後に向けてPRで協力したい」と話す。

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4/5(日) 17:35配信

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