埼玉県川越市の川越八幡宮で、新型コロナウイルス鎮静祈願祭が行われた。遅咲きのしだれ桜が咲く中、氏子らが拝殿前に参列。全世界で猛威を振るって生活を脅かしているウイルスの早期終息と住民らの健康を祈った。

 市は蔵造りの街並みが人気で、例年、県内外から多くが訪れる観光地。2019年の観光客は過去最高の775万7000人に上る。川越八幡宮の禰宜(ねぎ)、榊原祥光さん(53)によると、ウイルス感染拡大の影響で3月28、29両日の週末から観光客も大きく減ったという。

 祈願祭は5日、市内の名所では最も遅咲きとして知られる八幡宮のしだれ桜の下で実施。参列者もウイルス感染防止のため、広めに間隔を取って本殿に向かって並んだ。

 榊原さんは「一般の人が不要不急の外出を控える中、参拝に訪れた人は来年はいいサクラを見たいとの声が寄せられている。一日も早く終息し、平穏な日々が訪れるよう祈願した」と語った。

4/7(火) 10:30配信
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