2020年4月4日、台湾メディア・アップルデーリーによると、台湾で停車中の乗用車に自転車でぶつかった5歳児に警察がアルコール検査を実施して物議を醸した。
記事によると、台中市大里区で3日午後、停車していたテスラ製電動自動車に5歳の幼児が運転する自転車がぶつかった。

テスラ車は購入して1カ月足らずだったという。
テスラ車の持ち主である男性が警察に通報したところ、駆け付けた警察官が男性と幼児それぞれにアルコール検査を実施した。

男性が公開した動画では、検査を受ける際に幼児が顔面蒼白(そうはく)で全身を震わせるなど非常に緊張した様子を見せていた。
男性は「全国で最年少の自動車事故」「5歳でアルコール検査」といったハッシュタグをつけて投稿しており、これに対して台湾のネットユーザーからは「幼児にまで(アルコール)検査するのか」「警察っていったい……」「車の持ち主もあんまりだ。小さな子どもに対して容赦しないなんて」「この幼児のメンタルが心配」といった感想が寄せられたと紹介している。

記事によると、警察当局は4日午前に事故の状況を説明し、幼児にアルコール検査を実施した事実を認めるとともに、「規定に基づき実施した。酒を飲んでいたかどうかに関係なく、事故として処理する以上、実施する必要がある」と述べた。
事故を起こした幼児の保護者と男性との間では、すでに男性に3000台湾ドル(約1万円)を支払うことで和解が成立したという。
幼児の母親は「アルコール検査をすると聞いて驚いた。最終的には協力したが、子どもの心理的な影響も考えて、法改正を実施してほしい」と語っているという。

4日、台湾メディア・アップルデーリーによると、台湾で停車中の乗用車に自転車でぶつかった5歳児に警察がアルコール検査を実施して物議を醸した。
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