理不尽な校則、いわゆる「ブラック校則」が問題となる中、県内の県立高校の8割近くで、下着を「白」などに指定する校則があることがNHKの取材でわかりました。

専門家は「人権上問題で早急に見直すべきだ」と指摘しています。

NHKは、県教育委員会に情報公開請求を行い、県立高校の全日制と中等教育学校の合わせて37校の校則や生徒心得を調べました。

その結果、確認できただけでも全体の8割近くにあたる29の高校で、下着の色を指定していることがわかりました。

このうち、9校では男女いずれも原則「白」と定めていました。

このほか、多くの学校で男子は原則「白」のみ、女子については「白」以外を認めているものの、ベージュや紺など色を制限する規定を設けていました。

さらに、定期的な検査の中で、教師が下着を確認する項目を設けている高校が5校ありました。

色の指定を行っている学校に理由を尋ねたところ、「下着が透けないようにするため」とか、「生徒への指導の基準を統一にするため」、「生徒から見直すよう要望がなく長年残っていた」などと答えました。

校則問題に詳しい名古屋大学の内田良准教授は「下着の色というプライバシーに関わるようなところまで、学校が指定していること自体、おかしい。人権上問題で早急に見直すべきだ」と指摘しています。

04月09日 12時28分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20200409/5060005822.html