経済産業省が9日公表した4〜6月期の粗鋼生産見通しは、前年同期比25.9%減の1936万トンとなった。新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化やサプライチェーン(部品供給網)の停滞で、鋼材需要が急減速しているためだ。減少率と生産量はリーマン・ショックの影響を受けた2009年4〜6月期(38.5%減、1909万トン)以来の落ち込みを想定する。

 業界別では、自動車、産業機械、造船など製造業で大幅に減少するとみている。経産省は「感染拡大がいつまで続き、どの程度で収束するのか見通しづらい」(金属課)と説明。今回の予測値には新型コロナの影響について一部しか反映できておらず、粗鋼生産が一段と落ち込む恐れがある。 

4/9(木) 16:15配信
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