神戸市は9日、市内の繁華街・三宮などの人や車の往来を視覚化し、市のホームページ(HP)上で10日から公開すると発表した。同市を含む兵庫県内は、新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴う緊急事態宣言の対象地域となったが、発令前後の人出の減少は5割弱にとどまった。

 政府は外出自粛により人との接触を普段の7〜8割減らすことを求めており、同市の久元喜造市長は「市民の行動は変わってきているが、国が求める接触頻度の減少には程遠い」として、市民にさらなる行動変容を求めた。

 公開対象となるデータは市営地下鉄の三宮駅や西神中央駅の乗客数、市道山麓線(山麓バイパス)の通行車両数。2月1日から平日と休日を分けて週単位で平均値を算出し、グラフで表示する。

 市によると、2月第1週の三宮駅の平均乗客数は3万6341人だったが、緊急事態宣言発令後の8日は1万9844人で、45・4%減ったことが分かった。

 データ解析は、感染症対策に携わっていない部署の職員9人が新たにチームを編成して行った。平日は毎日更新する予定。

https://www.sankei.com/west/news/200409/wst2004090049-n1.html