株式会社セールスフォース・ドットコムは9日、厚生労働省の主導による新型コロナウイルス関連情報の共有基盤としてクラウドシステムを構築し、運用が開始されたと発表した。

 厚生労働省では、国内の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、都道府県や民間検査機関との情報連携の迅速化に取り組んでおり、より一層のリアルタイム性が求められる各都道府県での感染情報の把握や、民間検査機関でのPCR検査状況や受け入れ状況などの確認業務の迅速化を目的として、短期間での開発と柔軟な機能拡張が可能なクラウドベースの情報連携基盤にSalesforceの採用を決定したという。

 厚生労働省主導情報連携クラウドでは、Salesforce Service Cloudを採用。セールスフォース・ドットコムでは、厚生労働省からの要請を受け、3月中旬より要件ヒアリングを開始し、約1週間で基本となる情報連携基盤の開発を実現した。厚生労働省では今後、政令市、中核市、特別区との情報連携基盤として規模を拡大する予定。

2020年4月10日 13:00
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1246191.html