2020年04月11日07時07分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041000816

新型コロナウイルスの感染拡大で幅広い企業が売り上げの減少に見舞われているのを受け、日銀は資金繰り状況を注視している。
まずは政府の緊急経済対策や日銀が3月に決めた追加金融緩和策の効果を見極める考えだが、27、28日に開く次回の
金融政策決定会合では、一段の資金繰り支援が必要かどうか検討する。
日銀が9日に公表した地域経済報告では、約11年ぶりに全国9地域すべての景気判断を引き下げた。
黒田東彦総裁は同日の支店長会議で「企業の資金繰りは悪化している」と指摘。企業金融の円滑確保に貢献するとともに
「必要があればちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」と強調した。
日銀が3月に決めた緩和策では、銀行に融資を促すため低利で資金供給する企業金融支援策、社債やコマーシャルペーパーの
買い入れ拡大などを決めた。
4月に入り、新型コロナの影響で収益が悪化し、倒産する企業の増加傾向が顕著になっている。