https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200413/k10012383451000.html

新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛や学校の休校が続き、親子が自宅で
過ごす時間が増える中、児童虐待防止に取り組む団体には、ストレスなどから「子
どもに手をあげてしまった」といった親からの相談が相次いでいて、団体では虐待
のリスクが高まっているとして警戒を強めています。
名古屋市のNPO「CAPNA 子どもの虐待防止ネットワーク・あいち」には、学校の
休校や外出自粛の要請が始まった先月、去年の同じ月より2割近く多い196件の相談が寄せられました。
相談のほとんどは全国の子育て中の親たちからのもので、「一時保育が使えなくなり、
精神的に限界だ」とか「休みで家にいる子どもに暴言を口にしてしまう」、「子どもに手を
上げてしまった」などといった相談が相次いでいるということです。
相談からは新型コロナウイルスの感染拡大で外出もままならない中、子どもと長時
間過ごしている親が心理的なストレスを抱えていることがうかがわれるということです。
NPOでは「児童虐待のリスクが高まっている」として、今後も相談体制を維持するこ
とにしていて、水野真由専務理事は「事態の長期化が予想され、子どもだけでなく親
への支援が必要な状況だ。相談機関があることを知ってほしい」と話しています。