新型コロナウイルスが世界中で感染拡大するなか、トルコでは13日、感染者数が5万6000人を超えた。感染者数は世界で9番目に多い。中東地域では最も多いイランに次いで2番目だ。

政府は感染拡大を食い止めるため、11日・12日の先週末、国内の31都市に外出禁止令を出した。

感染者の約60パーセントが確認されている最大都市イスタンブールの様子を12日、現地の女性に取材した。

トルコでは3月11日に国内で初の感染者が確認された。その後、海外からの帰国者を通じたとみられる感染が急増した。感染者は4月13日時点で5万6956人、死者も1198人に達している。

感染者の増加に歯止めがかからない事態を受け、政府は4月10日、首都アンカラや最大都市イスタンブールなど31都市の市民に対し、11日午前0時から48時間の外出禁止令を出した。

しかし、外出禁止令が開始のわずか2時間前に発表されたため、食料を買い求める人々が食料品店に殺到。Twitter上には、通りや店先に人々があふれる様子が次々に投稿された。

イスタンブールの日本企業で働くハジェル・セズギンさんはこの様子を見て、「この混乱でさらに感染者が増えたのではないかと心配です。これまで1カ月間、政府も力を尽くし、国民も頑張って外出自粛をしてきたのに、全て台無しという感じです」と嘆く。

政府はこれまで、65歳以上と20歳以下には外出禁止令を出していたが、全市民を対象に外出を禁止したのは今回が初めてだった。

11日・12日の両日は、薬局やパン屋など一部の食料品店のみが営業し、地下鉄やバスなど市内の全ての公共交通機関が止まった。

イスタンブール市長であるエクレム・イマモール氏はTwitterで12日、静けさに包まれたイスタンブールの動画をシェアし、「あなた方がイスタンブールを恋しいと思うように、イスタンブールもあなた方を恋しく思っています。皆さんの家に“イスタンブール”を届けます」と市民にメッセージを送った。
(以下ソースで)

ソース ハフポスト
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00010002-huffpost-int
外出禁止令が出された直後、食料品を求める市民たち
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200413-00010002-huffpost-000-6-view.jpg