https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00000013-jij_afp-int
 カナダ議会は11日、企業やその従業員らが新型コロナウイルス危機を乗り切れるよう、従業員賃金の75%を企業に助成する法案を可決した。
カナダの経済措置としては第2次世界大戦(World War II)後最大規模。

カナダ議会は休会中だが、イースター(Easter、復活祭)の週末に特別会議を開いた。
大規模な一時帰休を避けるため、企業に従業員賃金の75%を助成する730億カナダ・ドル(約5兆7000億円)規模の支援制度を承認した。

議会には、ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相も出席。
トルドー首相は、夫人が先月新型コロナウイルスに感染したことを受け、1か月間自宅で隔離生活を送っていた。
下院では、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)維持の指示に従うため、議員338人中、各主要政党の党首の他に出席したのは約30人のみだった。

11日午後に下院議会で法案が可決され、その後同日夜には上院でも可決された。
新型コロナウイルスの危機が始まって以来、財政援助法案をトルドー政権が提案したのは今回で2度目。

ウィリアム・フランシス・モルノー(William Francis Morneau)財務相によると、賃金の75%の助成は、3月の収入が15%減少した、
もしくは減少すると予想される企業や、4月と5月に収入の30%減が見込まれる企業を対象に、3月15日にさかのぼって3か月間行われる。

カナダでは先月、100万人以上の雇用が失われた。