感染が拡大している新型コロナウイルスをめぐり、北海道旭川市は14日、東京都に住む20代の男性歯科医師の感染が確認されたと発表した。7日に陽性と判明した都在住の20代の女性歯科医師の夫で、5日に発症し、6日に妻とともに旭川市へ帰省していた。

 北海道の感染者は延べ290人となった。

 市によると、夫婦は6日に東京から航空機とタクシーを利用して旭川市にある夫の実家へ帰省。移動時はマスクを着用していた。この日、夫は熱が出ており、妻も味覚と嗅覚障害が出ていたという。

 このため、市は夫婦が搭乗した便などを特定し、周辺の座席にいた乗客やタクシー運転手の健康観察を続けている。14日時点で発症した人はいないという。

 男性歯科医師は3月19日まで都内の歯科医院に勤務し、同27日に妻を含め約10人で会食していた。妻は2日に熱が出ており、市は夫婦が東京で感染したとみている。

 道によると、14日午後4時時点の道内の感染者は延べ290人(再陽性の3人を含む)。このうち161人が陰性と確認されて治療を終えた。治療中の患者は116人で、うち6人が重症。同日までに13人が亡くなった。

2020.4.14 20:24
https://www.sankei.com/life/news/200414/lif2004140091-n1.html