>>503
当時の厚生年金は保険料を20年支払えば55歳から受給できる積立方式で、花澤氏の計算で
は年金資金は60年間の総額が450億円(現在価値で350兆円)に上ると弾いていた。
〈二十年先まで大事に持っていても貨幣価値が下がってしまう。だからどんどん運用して
活用したほうがいい。何しろ集まる金が雪ダルマみたいにどんどん大きくなって、将来
みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課方式(*注)にしてしまえばいいのだから、
それまでの間にせっせと使ってしまえ。それで昭和十八年十一月に厚生団を作ったのです。