【ロサンゼルス時事】米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は15日、スポーツイベントの今夏開催について「手段はある」と述べ、無観客での実施などを条件に挙げた。写真動画共有アプリ「スナップチャット」のインタビューに応じた。
 感染症の権威として知られるファウチ氏は、米政権に新型コロナウイルスへの対応策を指南している。開催条件として「スタジアムには人を入れない」と指摘し、その他にも「(選手らは)試合を行う場所の大きなホテルに泊まってもらってよく観察し、お互いや家族が感染しないように毎週のように検査を受ける」と具体策を挙げた。
 米メディアによると、開幕が延期となった大リーグでは、全30球団をアリゾナ州に集め、無観客試合を開催する案などが検討されている。 
 観客を入れての試合開催は自治体側も否定的。CNN(電子版)によると、大リーグのドジャースなどのプロスポーツチームが本拠地を置くロサンゼルスのガルセッティ市長は「すぐに数千人単位が集まることは想像し難い。今年はそれに備えた準備をすべきだと思う」と述べ、年内の通常開催は困難との見方を示した。

2020年04月16日11時13分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041600470&;g=spo