新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市北区の土産店「京都深村」が、疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」を描いたどら焼きを販売している。

 アマビエは、江戸時代後期に現在の熊本県に現れたとされる半人半魚の妖怪。長い髪やくちばし、うろこに覆われた胴体が特徴で、「病が流行したら私の姿を写して人々に見せよ」と告げた言い伝えが残ることから、インターネット上では、終息を願う自作イラストの投稿などが相次ぎ、話題を呼んでいる。

 これを知った社長の太田利治さん(52)が店で販売しているどら焼きにアマビエを描くことを考案。長女でパティシエのタチアナさん(25)がアマビエをデザインし、「疫病退散」の文字を添えた焼き印をつくった。

 アマビエのどら焼きは、地域の子供たちの間で「かわいい」と評判で、人気商品となった。太田さんは「新型コロナウイルス退散の願いを込めて作った。おいしいどら焼きを食べて、せめて気持ちだけでも元気になってほしい」と話している。

 1個250円。今月下旬をめどに、全国対象の通販も始める予定だという。問い合わせは京都深村(※電話番号はソースで)。

https://www.sankei.com/life/news/200415/lif2004150045-n1.html

愛らしい表情が人気のアマビエどら焼き=京都深村提供
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