イタリアのピサ大学動物行動学者であるエリザベッタ・パラジ氏は、2018年に馬と犬が一緒に遊んでいる動画を見て、あることに気付きました。種の異なる動物がお互いに同じような遊び方をしていたのです。これは、動物たちが「遊び」という共有言語を有していることを示していおり、全く新しい報告です。

一体どのように意思疎通をはかっていたのでしょうか?

https://m.youtube.com/watch?v=0q7hlkGUmcQ&;feature=youtu.be

動画では、馬と犬が楽しそうに遊んでいます。彼らはお互いに、甘噛みしたり、身体をぶつけあったり、地面に転がったりしており、似たような動作が見られます。2匹の異なる種の「遊び方」が非常に似ていたため、バラジ氏は「遊び」が種の壁を超えていると考えました。その考えを証明するため、異種間の「遊び」を科学的に研究することにしました。

実際に、同じ家庭の猫と犬が一緒に遊ぶことはよくあります。また、ヒヒとシマウマの幼獣同士、イノシシの成獣とサイの幼獣など、野生動物が一緒に遊ぶ姿も観察されています。最初に、バラジ氏は、犬や馬が遊んでいる何百もの動画を分析し、研究のために20本の動画を選びました。そして、各動画の断片をランダムに選択し、それぞれを攻撃行動、防御行動など、いくつかの遊びの行動に分類し、比較・分析しました。

その結果、2種の「遊び方」には大きな違いが無いことが明らかになりました。そして、パラジ氏が特に注目していたのは、「表情模倣」です。

「表情模倣」はコミュニケーションと意思疎通の証拠であり、これまでは同種間でのみ観察されていました。

しかし、研究チームは、重要な模倣信号である「リラックスして口を開けて見せる」行動に着目したところ、12匹の犬と10頭の馬がこの表情模倣をしていたことを発見しました。

これらの結果は、動物には遊びという「共有言語」があることを示しています。

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https://nazology.net/archives/57232