アビガンについてちょっと知っていること。
当初アビガンは富山化学工業で開発されたものだが
この薬は思い掛けない様々な困難に出会って、奇跡と思われる程の現象により生き延び
た薬である。
だけどまだまだ困難は続くのだろうか?
 約3万件の試料の中から6年の歳月をかけファビピルビル(RNA転写阻害薬=アビガン)
を開発し、これは画期的新薬になるはずだったが厚労省ではアビガンを認めようとはしなかった。
これが第一の困難だった。富山化学は社運を賭けた薬だが、この薬は安価でウィルス性症状全般に
効果があると考えられ国内外の創薬製薬会社からの圧力があったようだ。
本来ならここで消えるはずの薬だったが、他のインフルエンザ薬とは作用が違うため治験が行われたが
厚労省幹部が再度の治験を求めた。
この為、富山化学は資金難に陥り倒産寸前の状態に陥った。
この為、予てから業態改革を進めていた富士フィルムが13000億円で買収しアビガン研究を継続した、これが第一の奇跡である。
ところが、厚労省はなぜか認可をしなかった。
2012年、米国国防総省が対生物兵器薬を捜していたところアビガンの存在を知り
1億4000万ドルの支援が富士フィルムに行われた。
この為、厚労省や製薬会社は無下には出来なくなったが諦めた訳ではなく、新型鳥
インフルエンザの緊急時、他のインフル薬(タミフル、イレンザ、ゾフルーザ)が効
かなかった場合の政府保存指定薬として認可した。勿論薬価はつけない。
本来1年位の申請から認可まで3年もかかった(2014)現在も薬価は決められて
いない。
薬価が付かないため市場には出ることはない。
厚労省や製薬会社はここでもアビガンを闇に葬り去ろうとしていた。