政府専門家会議も厚労省クラスター対策班も全件検査の予定だった
押谷仁教授の発言(専門家会議メンバー&クラスター対策班リーダー)
4月18日(土)日本感染症学会「COVID-19シンポジウム」youtube

●クラスター対策班は2月25日に設置された
●その時点で全国で157人の感染者が発生していたが、すでに感染源が不明だった
●検査を徹底したかったが、日本は新型コロナの検査体制が整っていなかったので、
検査体制が整うまで代りの対策をするしかなかった
●経済への影響を最小限にしながら、感染抑制を最大限にするという課題を与えられた
●検査基準や受診の目安(37.5℃以上の発熱4日間以上などの条件)は2月17日に厚労省が発表したもので、
2月25日に設置されたクラスター対策班は一切関わっていない
●あくまでもクラスター対策班の方針は
・感染者→入院措置
・接触者→14日間監視措置の徹底
・感染連鎖→医療機関等での積極的調査
●SARSの時はすべての感染者が重症だったので、感染が広がってもすべてのクラスタが把握できて封じ込めに成功した。
しかし新型コロナは多くの感染者が軽症なので、感染が広がってもすべてのクラスタを把握することは不可能である
●自分がコロナだと気づかない無症状が医療機関に出入りして院内感染が発生している
●収束は1年後か2年後か全然わからない、このウイルスに長期的に付き合っていかなければならない
●我々は今も経済への影響をどれだけ最小限に抑えられるかということを考えてやっている