0001七波羅探題 ★
2020/04/20(月) 12:03:21.14ID:bCaSHfKE9新型コロナウイルスの感染拡大は、高速バス業界にも大きな影響を与えています。4月17日(金)時点での影響や、これまでの経緯をまとめます。
現在、高速バスのうち、長距離夜行路線についてはほとんどの便が運休しています。首都圏〜京阪神でいうと、ふだんは最大で1日に200往復近くの便が運行していますが、数往復のみに減っています。また、高速バスの多くを占める短・中距離の昼行路線(おおむね同一都道府県内、あるいは2、3の都道府県にまたがる路線)は、減便のうえで運行している路線が多く、便数はおおむね半分程度になっていると見られます。また、運行している便についても、乗車率が下落しています。
バス業界の「異変」は、1月下旬に始まりました。同月27日、中国が国外への団体ツアーを禁止したことで、おもに中国発のツアーを請け負っていた貸切バス事業者の仕事が一気になくなります。翌28日には、国内の日本人で初の新型コロナウイルス感染者が、中国発のツアーを担当した貸切バス運転手であったと発表されました。これをきっかけに、国内の旅行会社が企画するバスツアーや、町内会などの団体旅行のキャンセルが始まり、一般的な貸切バス事業者にも影響が出始めました。
貸切バス事業者のうち、おもに中国発のツアーを請け負う会社は小規模なところが多く、事業停止に追い込まれた会社もあります。
2月下旬になると、高速バスにも影響が出始めました。政府が、27日に大型イベント自粛を、28日に小中高校の休校を要請したのをきっかけに、国内の出張や旅行といった移動の自粛が始まったのです。
帰省シーズンのひとコマが「東京脱出報道」に その背景
もともと高速バスは、全国で毎日およそ1万5000便が運行され、航空国内線を上回る、のべ1億1000万人の利用があります。おもに「地方の人の都市への足」として、有名店でのショッピングやコンサート参加など、都市ならではの消費活動に向かう利用が多く見られます。
さらに、2月後半から3月にかけては、学生の春休みにあたります。テーマパークなどへの旅行や帰省、進学や就職にともなう転居に向けた移動などが集中し、若年層の比率が大きい長距離夜行路線は、特に高い乗車率を見込める時期です。しかし、2月29日には東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが臨時休園に入ったこともあり、急速に乗車率が下落しました。
3月下旬には、一部のメディアで「若者が続々と高速バスで東京を“脱出”して帰省している」と報じられました。この時期はもともと相当な繁忙期です。運休便が増加していたため、数少ない便に乗客が集中し、その便に限っては乗車率が高いというシーンもありました。そのため、全体では例年比で7割から8割減少していたとはいえ、「続々と」というような報道が続いたのです。しかし、4月に入ると、もともと移動が減少する傾向にあるうえ、国による緊急事態宣言もあり、高速バスの利用はさらに落ち込みました。
この間、各事業者は様々な対応に追われました。共同運行会社間で運休・減便の協議や、予約済みの乗客への連絡などです。運休の際は、原則として7日前までに国へ届出が必要ですが、今回は多くの路線で柔軟な対応が進み、即日運休となった路線もありました。
高速バス事業者のなかには、路線バスを兼業する大手もある一方、高速バス専業、あるいは高速バスと貸切バスを中心に行う事業者もいます。前者では、高速バス担当の乗務員も一時的に路線バスへ乗務するなどの対策が行われています。しかし後者では、高速バスの運休は、即、乗務員の仕事がなくなることを意味します
4月以降も運行/運休 バス会社はどうしているのか
4月1日、国による緊急対策の一環として、雇用調整助成金の特例措置が決まりました。事業縮小を余儀なくされた企業が、一時的な休業などを行うことで雇用を維持した場合、国が助成金を出す制度です。新型コロナウイルスの影響による場合は、その対象や金額などが拡大されました。これにより、もともと業務量が減っていた貸切バス事業に加え、高速バスを運休して乗務員を一時的に休業させても、基本給を支払えることになりました。
新型コロナウイルスの影響による場合は、その対象や金額などが拡大されました。これにより、もともと業務量が減っていた貸切バス事業に加え、高速バスを運休して乗務員を一時的に休業させても、基本給を支払えることになりました。
(以下の記事はリンク先で)
のりものニュース 2020.4.20
https://trafficnews.jp/post/95675/2