新型コロナウイルスの感染拡大で医療現場で使う防護服が不足するなか、大阪・豊中市では休校している学校の職員がポリエチレン袋で防護服の代用品づくりを始めました。

防護服の不足は大阪でも深刻になっていて、このうち感染症指定医療機関として新型コロナウイルスの患者の治療にあたっている豊中市の市立豊中病院でも、1日に300枚ほど使う防護服の在庫が少なくなっています。
このため、休校が続く市内の小中学校の給食調理員などの学校職員が、20日から防護服の代用品づくりを始めました。
市内の体育館に集まったおよそ30人の職員たちは、看護師から指導を受けたあと、縦1メートル20センチ、横1メートルのポリエチレン製のゴミ袋を型紙に合わせて接着したり、はさみで切り込みを入れたりして代用品を完成させました。
豊中市によりますと、来月1日にかけての平日に作業を行って防護服の代用品を2万枚つくり、市立豊中病院で使うということです。
豊中病院の大東幹彦事務局長は「医療用の防護服はまったく足りなくなっています。学校職員の応援をもらって地域の医療を守っていきたい」と話していました。

04月20日 12時02分
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200420/2000028548.html
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