新型コロナウイルスの感染拡大による政府の緊急事態宣言から21日で2週間。
新型コロナの感染から発症までの期間は10日〜2週間とされ、宣言の効果の有無はこれから表れてくるが

ウイルス感染の専門家はこれまでの感染者数の推移を分析し
「感染拡大を押さえ込むには今がラストチャンス。気を緩めてはいけない」と注意喚起する。(鈴木俊輔)

 全国で最初に増加が目立ってきた北海道。
2月20日時点で累計5人だったが
以降は連日確認されるようになり累計感染者数は1週間で10倍になった。


このため道は28日、独自の「緊急事態宣言」を出し外出自粛を呼びかけ。
その後の感染者数の推移をみると、宣言による効果が一定あったとみられ、近畿大の宮澤正顯(まさあき)教授(ウイルス感染免疫学)は「当初北海道は拡大をうまく押さえ込んだ」と分析する。
ただ、道が3月19日に宣言を解除すると、その約3週間後から再び増加に転じた。

これに対し、2月末までで感染者が累計4人だった大阪府は、3月に入り増加傾向となり、同月31日からは連日、
1日の感染判明は数十人単位で推移している。
また、全国最多の東京も3月下旬から急増し
今月17日には1日の感染判明では最多の201人を確認した。

4月に入って増加傾向はさらに顕著になっていくが、宮沢氏は3月20〜22日の3連休を重要視する。

宮澤氏は「3連休で人の流れを押さえ込めなかったのが致命的だった」とした上で、「3密が示されたことで、『屋外だから大丈夫だろう』と
花見に行くなどして一気に感染が広がった。
この時期に緊急事態宣言を出すべきだった」と説明する。

宣言から2週間。
発症までの期間を念頭に、宮澤氏は「感染者数の変化がみえてくる時期にきた」とした上で
「ここで気を緩めず、外出の自粛を徹底することが必要」と指摘する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00000572-san-soci