※記者注
長いので全文をソース元でちゃんと読んでください。陰謀論者とバカにされたくなければ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200422-00174202/

ーーーーここから本文一部抜粋ーーーーーー
事の起こりは4月16日、フランスのサイト『Pourquoi Docteur』(どうして?ドクター) の音声インタビューだった。

「今日は本番組独占の爆弾発言があります」と司会者、その爆弾を落とすのは、
エイズウイルス(HIV)を発見して、2008年にノーベル生理学賞・医学賞を受賞したフランス人教授、リュック・モンタニエ氏である。

氏は、新型コロナウイルスは人為的なものであり、武漢の研究所でつくられたのだろう――と述べたのだ。

ただし、この時点で既に誤解があるが、氏はそれが事故で流出したに違いないと言っており、生物兵器など悪意であったのかという質問には、はっきり「ノン」と答えている。

さらに、「コロナウイルスを使って、エイズワクチンをつくろうとしていたと考えるのが合理的な仮説だ」と述べているのだ。

ちなみに、モンタニエ氏はこの件に関して、論文は書いていない。
上記メディアで発言しただけである。「論文を発表」というのは誤報である。

この話は、権威というだけで単純に信じてはいけないという、大きな教訓をはらんでいる。しかしそれ以上に「医学と人間」という、大きな命題を突きつけられているように思う。

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1983年に病気の原因となるHIVウイルスを発見したのが、リュック・モンタニエ氏と、同僚のフランソワーズ・バレ=シヌシ氏だ。
以来、モンタニエ氏への賛辞は世界から贈られた。ノーベル賞を受賞する前から、世界各国の錚々たる団体から、賞が雨あられと授与された。

(中略)
■モンタニエ教授の言い分
(中略)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のシーケンス(配列)の分析を行っているのは私だけではなく、
私の同僚で、バイオ数学者であるジャン=クロード・ペレーズも行っている。バイオ数学というのは、数学の論理を生物学にあてはめる学問である。

彼はウイルスの配列の細部にまで掘り下げた研究を発表した。でも彼が初めてではない。
その前にインドの研究者グループが分析を公表した、いや、しようとしたのだ。科学的真実というのは重い。隠そうとしていても、現れるのだ。

見て驚いたのだが、そこには別のウイルスの配列が入っていたのだ。
(中略)
とにかく、誰かが――誰かを責めるのは私の役割ではないが、コロナウイルスを使って、エイズウイルスのワクチンを開発しようとしたのだ。
中国政府が知っていたのなら、彼らには責任がある。中国は大きいので、間違いは起こるだろう。

――抄訳すると、このような内容を音声インタビューでもテレビインタビューでも言っている。

しかし、筆者の見る限り、すべてのフランスの信頼に足るメディアは、この権威の言うことの検証か批判をつけて記事を流していた。
反対する根拠は、主に二つあった。科学的な反論、そしてこの人物に対する反論だった。

日本語の発信では、この後半部分がすっぽり抜け落ちている。ネットで拡散する記事の信憑性をチェックする組織は、日本のメディアにはないのだろうか。
欧州には、各メディアで事実のチェック部門を設けているだけではなく、メディアで横断的に偽ニュース(フェイク・ニュース)に取り組む枠組みがあるのに。

■仏メディアの科学的な反論

以下ソースで