纒向遺跡 板状の石はすずりか

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20200423/2050004276.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

邪馬台国の有力な候補地とされる桜井市の纒向遺跡で見つかった板状の石は、
すずりとみられることがわかりました。
調査した研究者は、「当時、中国との交易には文書のやり取りが必要で、
すずりは文字を書くために使っていたのだろう」と話しています。

桜井市の纒向遺跡は、3世紀から4世紀にかけての大規模な集落跡で、
女王、卑弥呼が治めた邪馬台国の有力な候補地とされ、大陸との交流を示す中国製の鏡などが見つかっています。
ここで6年前に、縦およそ11センチ、横およそ7センチ、厚さおよそ1センチの
板状に加工された石が見つかり、市の教育委員会が用途などを調べたものの不明のままでした。

この石を國學院大学の柳田康雄客員教授が改めて調べたところ、弥生時代のすずりと似ていることや、
中央がややくぼんでいることなどから、すずりとみられることがわかりました。

柳田客員教授は「当時、中国との交易には文書のやり取りが必要で、
すずりは文字を書くために使っていたのだろう」と話しています。

この研究成果は、桜井市纒向学研究センターがまとめたことしの紀要に掲載されています。

04/23 14:47