【既報関連】ブラジル国内の新型コロナウイルス感染は止まらず、24日午後4時の保健省発表では感染者は5万2995人、死者は3670人となった。24時間で感染者は3503人、死者も357人増えた。
 感染者の急激な増加は各自治体の医療システムを圧迫し、医療崩壊を引き起こす。一例は人工呼吸器の不足で、助かるはずの命が助からないケースだ。医療崩壊が起きれば、致死率も上がる。
 リオ市西部のコロナ対応緊急病院で働く医師ペドロ・アーチャー氏によると、現場では人工呼吸器が足りず、誰に人工呼吸器をつけ、誰にはつけないかという選択を迫られていると、24日付現地ニュースサイトが報じた。
 「市の医療体制は崩壊した。リオ市にはもう、必要としている患者全員にわたるだけの人工呼吸器がない。救急車の人工呼吸器で凌ごうとしても壊れていたし、鼻からのカテーテルで呼吸を助け、肺の炎症を抑えようともしたけど、助からなかった。医師としてこんな状況に置かれるとは予想だにしなかった。コロナは進行がとても早い」と同氏は振り返った。

2020年4月25日 New!
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200425-12brasil.html
https://www.nikkeyshimbun.jp/wp-content/uploads/2020/04/abd7fc5e7a294ada3b3c7ca99c4314b7-300x194.jpg