https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200426/k10012405891000.html
 アフリカでは、新型コロナウイルスの感染者の数が3万人に迫っています。
WHO=世界保健機関は、医療体制がぜい弱な国が多いアフリカ諸国で、感染が急速に拡大していることに懸念を示し、国際社会の支援を呼びかけています。

アフリカの国々では、ことし2月エジプトで初めての感染が確認された後、先月下旬ごろから急速に感染が広がり、
WHOによりますと、24日の時点で感染者の数は、アフリカ全体で2万8159人と、3万人に迫っています。
このうち、もっとも感染者が多いのは、南アフリカで3953人、次いで、エジプトで3891人モロッコで3568人などととなっています。

アフリカでは医療機器や、医師などの人材が不足していたり、武装勢力との衝突が続いていたりする国が少なくないうえ、
貧しい人たちが不衛生なスラムで密集して暮らしている実態もあり、感染対策は困難を極めています。

WHOは22日の会見で、アフリカでは感染者の数が1週間で2.5倍から3倍近くに増えている国もあると指摘していて、
WHOのテドロス事務局長は「ほとんどの国では、いまだに流行の初期段階にある。まだまだ先は長く、私たちはウイルスと長い間つきあうことになる」と述べ、
長期的な視点での対策が必要だと訴えました。