新型コロナウイルスの感染拡大が世界の食料事情に影響を与えている。小麦やコメなどの生産国では国内市場の安定を優先し輸出を規制する動きが広がり、国際市場で穀物の価格上昇につながっている。途上国では雇用の喪失や輸送網の混乱も広がり、世界食糧計画(WFP)は特に最貧国で食料不足に直面する可能性があると警告した。

最大の小麦輸出国ロシアは、4〜6月の小麦や大麦など穀物輸出に割当制を導入した。割当量は700…

日本経済新聞 2020年4月26日 18:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58516020W0A420C2FF8000/