0001夜のけいちゃん ★
2020/04/27(月) 09:26:57.54ID:fJoXXHdg9ラップ音楽やヒップホップが世界的に大ブームだった1990年代以降、欧米では、ギターケースを担いで
歩くことすらダサいと言われ、後ろ指をさされた。2000年代の前半、ロサンゼルス支局長時代、街行く若者
に手当たり次第に聞いた。
「ギター弾きはカッコ悪いのか?」
あるラップ音楽好きの若者が答えた。
「ギター弾きもロックもダサい。ロッカーよりハッカーの方がクールだと思うぜ!」
言葉が出なかった…。
あれから時は流れ2020年。日本ではラップ音楽やヒップホップの勢いは弱まり、一昨年の映画
「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットでクイーンをはじめ、若者が欧米のクラシック・ロックに接する機会
が増えたような気がするが、相変わらず洋邦問わず、ラジオなどから流れてくる楽曲には、
派手なギター・ソロがない。
最早、ギター・ソロは必要のないものなのか?。いやその逆で、誰の耳にも残る派手で印象的な
ギター・ソロが消えたから、J−POPも洋楽ロックもつまらなくなったのだ。書店に並ぶ老舗月刊
音楽誌「レコード・コレクターズ」の5月号を手に取り、そう確信した。
同誌5月号のメーン企画「究極のギター・ソロ:ロック編」。
「聴き手を魅了してやまない60年代〜80年代の名演を徹底解説!!」というわけで、同誌執筆陣
25名が選んだ究極のギター・ソロ、必聴の203曲を紹介しており、売れ行きも好調なのだが、
実は、同誌の常連執筆者である記者も25人のうちの1人として20曲を選ばせていただいた。
その作業の中で、洋邦問わず、ロック音楽の魅力はやはり、派手で印象的で、誰もが驚く超絶
テクニックを駆使したソロにあると改めて再認識させられたのだった。
ヤングギターやプレイヤーといった専門誌でもなかなかお目にかかれない、これまでにありそう
でなかった企画そのものの秀逸さもさることながら、選ばれた203曲に大いに納得!。メ
タラーの記者にとって、バッハの影響を受けたリッチー・ブラックモアの流麗な早弾きが斬新だった
英のディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」(72年)や、メロディー重視で考え抜かれた終盤の
ジミー・ペイジの長尺ソロが素晴らしい英のレッド・ツェッペリンの「天国への階段」(71年)、
マイケル・シェンカーの名演中の名演で知られる英のUFOの「ロック・ボトム」(74年)などなど、
必死でコピーした懐かしの名曲ばかり。
そんななか、60年代のジミ・ヘンドリックスが変革したロック・ギターの在り方を、さらなる高みに
押し上げた真の改革者、エドワード・ヴァン・ヘイレンの超絶ソロがさく裂する米のヴァン・ヘイレンの
デビュー曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」(78年)の偉大さに改めて感服した。
右手で指板上の弦を叩く「タッピング」(日本では昔、ライトハンド奏法と呼ばれた)や、ひとつの音を
超高速で弾く「ハミングバード・ピッキング」といった、それまで見たことがない必殺技を次々繰り出す
演奏。あちこちの材料や部品の寄せ集めで作ったオリジナルのエレキギター、そして、マーシャル・
アンプの電圧を特殊な方法で下げて作り出した超ヘヴィで抜けの良いギター・サウンドに世界中の
ロックギタリストが腰を抜かした。
以下ソース
ソースの立った時間 2020.4.27 09:00
ソース https://www.sankei.com/west/news/200427/wst2004270001-n1.html