新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、一部の道路や駐車場が封鎖された外房地域の海岸では二十六日、サーファーの姿は少なく、県外ナンバー車の路上駐車もほとんど見られなかった。
 サーフスポットで知られる外房地域では、緊急事態宣言の発令後、県外ナンバー車で来訪するサーファーが目立ち、地元自治体が来訪自粛を呼び掛けていた。
 延期された東京五輪のサーフィン競技会場で、二十四日に海岸沿いの町道が封鎖された一宮町の海岸には二十六日午後、ほとんど人の姿が見られなかった。同町内の山本武さん(60)は「三、四日前まではサーファーがたくさん来ていたが、めっきり減った。こんなに閑散とするとは思わなかった」と驚いた様子だった。
 駐車場が封鎖されている旭市の海水浴場では、二十六日は潮干狩りをする地元住民の姿が数人見られるだけだった。同市内の漁師木村亮二さん(53)は「サーフィンだけが悪いとは言わないが、不要不急の外出はできるだけ遠慮してほしい」と語った。


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