商業捕鯨が再開され、拠点の一つとなっている青森県八戸市の八戸港に24日、ミンククジラ1頭が水揚げされた。商業捕鯨としての八戸港での水揚げは数十年ぶりで、今季初となった。鯨肉は27日に八戸の市場に出回る予定。

捕獲したのは、宮城県にある鮎川捕鯨所属の小型捕鯨船。関係者によると、水揚げされたミンククジラは通常5〜6メートルとされる体長が、約8メートルと大型だった。八戸港の北の沖合約80キロの地点で捕獲したという。

今季の捕鯨は5日に宮城県沖で始まった。悪天候に加えて不漁のため、予定より早く八戸港沖合での操業となった。

捕鯨船の阿部孝喜砲手は「大物を狙って八戸に来ました。大物が捕れてよかった。八戸で揚がった1頭目なので、鮮度のいいうちにおいしくいただいてほしい」と今後の漁に期待した。

写真:初水揚げされたミンククジラ。荷台からはみ出しそうになるほどの大物だ
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