2020/04/28
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3966074.html


英 子どもが多臓器に炎症起こす症例増加、コロナと関連か

 イギリスでは数は少ないものの、子どもの間で多臓器の炎症を起こす症状が増えていて、新型コロナウイルスとの関連も疑われています。

 イギリスの小児集中治療学会によれば、イギリスの公共医療サービスは先週末、学会メンバーに向けて「子どもが多臓器の炎症を起こす新たな重症症例の報告が少数ではあるが増えている」として注意を促すメールを送りました。症例は「毒素性ショック症候群や非定型川崎病のような症状で、腹部の痛みや消化器症状、心筋炎」などが共通して見られるとのことです。

 子どもたちの多くは新型コロナウイルスの陽性反応が出ていましたが、陰性だった子どももいたとしています。27日、ウィッティ主席医務官は会見でこうした症例は「極めて珍しく、数はとても少ない」とした上で、新型コロナウイルスとの関連は決定的ではない、としつつも、「同じ時期に新たな症例が出てきているという意味では関係している可能性が十分にある」との見方を示しました。

 ロイター通信によれば、新型コロナウイルスの感染が深刻なイタリア北部でも子どもの間で同様の症状が多数報告されたということです。