友達が5万円で週刊誌にネタをリークした
 A嬢がまず一番に訴えたいのは、自分が情報をリークしたわけではないということだ。

「よくLINEをしている友達に、『お客さんに国会議員がいて驚いた』と伝えたのは確かです。お客さんの個人情報を第三者に伝えている時点で、情報管理が甘かった点は反省していますが、でも、『今日はこんなお客さんが来た』とか、『ヤバいLINEが来た』とか、スクショも含めて友達と送り合ったりなんて、みんなやってることじゃないですか。

 高井さんが来店した後日に週刊誌の記者の人がお店の前で待ち伏せしていて、話を聞かせてくれって言われて。それで友達に問い合わせたら『タイムリーでちょっとお小遣いになりそうかなぁて思っちゃったから! まずかったかなぁ?』『自粛してて暇すぎてストレス溜まってて発散しちゃった』って。信頼していた友達に裏切られたのがとてもショックだったし、高井さんは優しくていいお客さんだったから、こんなことになってしまって悲しかった。その友人とはもちろん絶縁しました」

「記事にはしないから」と言われバリアンで取材を受けた
 友人だった男性のリークによって週刊誌から直撃取材を受けたA嬢は「記事にはしないから話を聞かせてほしい」という言葉を信じ、記者の取材に応じたという。

「お店の前で待ち伏せされて、話を聞かせてほしいと言って、断っても帰ってくれなくて。正直、いきなり待ち伏せされて、ストーカーみたいで怖かったです。『おいしいもの奢ってあげるから』とか『(君は政治のことをわかっていないから)政治について教えてあげるから』とか、すごくバカにされてるんだなってことはよくわかりました。取材中も私の言うことを鼻で笑ったりしてたし。

 それで、営業自粛でお店もどこもやってないから、近くのバリアン(ラブホテル)に行くことになりました。男性の記者と密室で2人きり、しかもラブホで話をするのはすごく怖かったんですけど、断れる空気ではなかったのと、『高井さんに迷惑をかけたくない、記事になるのを防ぎたい』という思いでついていきました。

 でも結局『これは国会議員として許されないし、記事にすべき話だから。記事にするから』って言われて。私は話が違うと思って、言い争いになって、そのままとっくみあいみたくなったんです。密室だったし、怖かったから『警察に通報しますよ!』と言ったけど、『帰らせないよ』と言われて……。『記事にしない』なんて言葉を信じてついてったのがバカだったんですね」

高井さんは優しくていいお客さんだった
 高井議員の行動が国会議員として許されるものではないという点は議論の余地がないが、A嬢にとっては、「高井さんは優しくていいお客さんだった」のだという。

「コロナのせいで全然お客さんも来ないし、その日は私もやる気が全然なくて、化粧もろくにせずに店に入ったんですよ。それなのに『かわいいかわいい』って褒めてくれた。全然ブスなのに」

 二人の会話はA嬢の経済状況や現在の生活、いまの仕事をはじめたきっかけにも及んだ。A嬢は、大学を卒業してからIT系の企業に就職してSEとして働いていたが、年収は300万円以下なうえに、奨学金500万円の返済もあり、生活が苦しすぎて24歳のときにいまの仕事をはじめたという。

「ダブルワークはきつかったけど、それで奨学金を全額返せたのはよかったです。その後会社を辞めて、手に職をつけようと思って専門学校に通い始めました。課題が忙しかったからお店で働くのもしばらくは辞めてたんですけど、教員に嫌われて学校の留年が決まって、追加で100万円の学費がかかることになってしまって……。それでまた出戻りで働き始めたんです。

 高井さんに、いまは専門学校に通っているって話をしたら『じゃあ、学費のために働いてるの?』『いま全然お客さん来なくて大変でしょう』と心配してくれました。お店は歩合制だから、延長もしてくれて、いまの私にとっては本当に助かりました。私は政治のこととか、国会議員としてとか、難しいことはよくわからないけど、今まで接客した人のなかでも珍しいくらい、優しくて癒されるというか、いい人でした。

 リークした人のLINEにもありますけど(『ちょっとだけもったかも 実際に見たわけじゃあ無いからね』)、話が大きくなって、実際は言ってないことまで言ったように書かれているのもショックでした。『SMプレイがしたい』『パンツの中が精子まみれになっちゃった』なんて高井さんは言ってないのに……。平気で嘘が書かれるんですね。みんな信じないでほしいです」

全文はソース元で
4/29(水) 8:54配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200429-01663228-sspa-soci