今、飲食店に足を運ばなければ飲食業界が消える

繰り返すが、飲食店には営業自粛の要請は出ていない。今こそ、飲食店はウイルス感染拡大の防止に細心の注意を払った上で営業をすべきである。
店内の換気を徹底し、客席のソーシャルディスタンスを確保するなど「3密」を避けた環境を構築し、さらに店内外の消毒除菌を徹底して行い、
客に対しても手指の消毒やマスク着用をお願いするなどして、客も従業員も安心安全に過ごせる環境を整える責務がある。

同時に、店に足を運ぶ客にも高い衛生管理意識が求められる。
マスクを常用し、こまめな手洗いや消毒を励行し、店内でもお喋りをしたり長居をせずに食事し、行き帰りも極力移動を少なく済む近くの飲食店を利用するなど、
「うつらない、うつさない」という意識を持った行動が必要だ。店と客で感染拡大を防ぐ協力体制を構築しなければならない。

もちろん、上記のような対策が取れない飲食店は営業をすべきではないし、このような行動が取れない人は外出すべきではない。
しかし、店も客もしっかりとした知識と意識を持って営業、行動すれば、感染リスクは著しく低い。もしそれでも飲食店に行くのが悪というのならば、
スーパーやコンビニでの買い物も問題視すべきであり、飲食店だけが目の敵にされているのはおかしいと言わざるを得ない。

一種の同調圧力的な思考停止状態での自粛は百害あって一利なし。過度の自粛によって、
コロナウイルスによる死亡は防げるかも知れないが、その代償として生活が成り立たなくなったり、精神的にダメージを受けてしまう人が増えてしまっては元も子もない。

飲食業界の灯を消してはならない。外出自粛要請を出している中で、なぜ飲食店には営業自粛の要請が出ていないのか。
それは都市をロックダウンさせない中で、最低限の自由な経済活動をして欲しいという苦渋の判断によるものだ。
ならば、開けたくても開けられない他の業種の分までも、休業要請の出ていない飲食業は積極的に店を開けて、この国の経済を回していく責務がある。
そして私たちも出来る範囲で飲食店に足を運び、この国の経済を下支えしていくべきなのだ。