今月6日に期限を迎える国の緊急事態宣言が延長される見通しになる中、
すでに売り上げが大幅に落ち込んでいる都内の飲食店では、経営が一段と厳しくなると不安を募らせています。

東京 葛飾区にある沖縄料理店「ちゃぁ〜まぁじゅん」では、東京都の要請に応じて先月中旬から閉店時間を2時間早めて午後8時までに変更し、酒類の提供は午後7時までにしています。

少しでも売り上げを確保しようと、料理のテイクアウトや、国税庁が新たに設けた期限付きの酒の小売業免許を取得して泡盛の販売も始めました。

それでも、先月の売り上げは例年の半分以下に落ち込み、店の家賃などの支払いが難しくなっているため、金融機関に融資を申し込み、審査を待っている状況だということです。

料理の通信販売を始めるなど新たな対策も検討していますが、国の緊急事態宣言や東京都の要請が延長されれば、経営は一段と厳しくなると不安を募らせています。

店主の宮良公美さんは「先が見えないことに不安があったり、お客様の笑顔が見られなくてさみしいと感じたりするが、今は辛抱するしかない。自分のできることをやってふんばりたい」と話しています。
休校延長で募る不安
緊急事態宣言が延長される見通しになったことについて、保護者からは学校の休校期間が延長された場合への不安の声も出ています。

福岡市東区の梅本志保さんは、介護施設で働きながら中学3年生と2年生の2人の子どもを1人で育てています。

休校が始まって1か月がすぎ、子どもたちが深夜まで起きていたり、毎日7時間近く自宅でゲームをしたりするなど、日に日に生活リズムが崩れていくのが心配だということです。

また、給食がないため毎日昼食を用意していますが、以前に比べて2万円近く食費が増えていることに加え、電気料金などの光熱費もふくらんでいるといいます。

さらに、子どもたち自身もストレスが高まり、兄弟げんかが増えているということで、学校生活がないことの余波がさまざまな面で出ているということです。

梅本さんは「休校が延長されるのかまだわかりませんが、これ以上延びると学力の遅れや生活の乱れが心配です。食費や光熱費も家計を圧迫していて、経済的にも精神的にほんとうにつらいですし、子どもたちのストレスも限界だと思います。9月に入学を変更するという議論も出ていますが、それ以前に子どもたちが少しでも学校に登校できる方法を考えてほしいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012414861000.html
2020年5月1日 20時18分