新型コロナウイルスに感染しその後回復して公務に復帰したイギリスのジョンソン首相がメディアのインタビューにこたえ集中治療室での治療の際に死ぬかもしれないと自覚したなどと述べ、病状が深刻だったことを明らかにしました。

イギリスのジョンソン首相は新型コロナウイルスに感染したあと入院し、容体が悪化したため、集中治療室で手当てを受けました。

公務に復帰したばかりのジョンソン首相は、イギリスの新聞「サン」の2日の電子版に掲載されたインタビューで、当初は深刻にとらえていなかったものの次第に体調が悪化し、入院したと説明し、「顔にマスクをつけられ大量の酸素を供給された。集中治療室に移され、事態の深刻さに気付いた」と述べました。

そして、「医師たちは容体の悪化に備えあらゆる準備をしていた」としたうえで、死ぬかもしれないと自覚したのはおそらく初めてだったと述べました。

また、この当時、イギリス政府は首相が死去した場合の危機管理計画も準備していたと述べ、緊迫した状況だったことを明らかにしました。

ジョンソン首相は病院の医師が「命を救ってくれた」として退院後に誕生した息子に医師にちなんで名前をつけています。

イギリスでは、厳しい外出制限などの措置の緩和に向けた議論も始まっていますがジョンソン首相は、慎重な姿勢を示していて、イギリスのメディアは、ウイルスの感染によって生死をさまよった経験が首相の今後の決断に影響を与えるのではないかと伝えています。


全文はソースで(2020年5月3日 9時04分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200503/k10012416121000.html